- すぎ
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すぎ【杉・椙】(1)スギ科の常緑高木。 日本の特産種で, 各地に植林される。 幹は直立し, 枝には針状の葉を螺旋(ラセン)状に密につける。 雌雄同株で, 早春開花し, 卵球形の球果を結ぶ。 寿命が長く, 高さ50メートル以上, 径5メートル以上の巨木となるものもある。 材は芳香があって木目がよく通り, 軽くて軟らかいので, 建築・家具・器具材などとする。 また, 花粉はアレルギーの原因になることが多い。 古名マキ。〔「杉の花」は ﹝季﹞春, 「杉の実」は ﹝季﹞秋〕(2)家紋の一。 杉の木を図案化したもの。 一本杉・三本杉・杉巴など, 種類が多い。~の標(シルシ)「標(シルシ)の杉{(1)}」に同じ。II
「年比は~もなきやうにて, 尋ね聞えさすべき方なく/落窪 3」
すぎ【過ぎ】(1)時間・年齢などを表す語の下に付いて, その時間や年齢をすでにすぎていることを表す。「七時~に帰る」「四〇~の女」
(2)動詞の連用形の下に付いて, その程度が度を超していることを表す。「食べ~」「太り~」
Japanese explanatory dictionaries. 2013.